2025.03.22

『ぎょうれつ ぎょうれつ』

『ぎょうれつ ぎょうれつ』

その昔、友人から、

「うちの子、ミニカーが好きなんだけど、全然動かさなくて並べてばっかりいるんよ。『じゅうたい!』って言って…」

という話を聞いて、当時の私は「遊び方にもいろいろあるもんだなぁ」とえらく感心したものでした。

電車好きの中でも「乗り鉄」「撮り鉄」などいろいろに分かれているように、ミニカー好きの中にも「眺めカー」「並べカー」などがあっても全くおかしくない話ですよね。

さて、このエピソードからふと思い出されたのはこの絵本。
「行列遊びが好きな君」はもちろんのこと、
「思いついたらとことん!な君」
または「子どものひらめきを一緒に楽しみたい君」
にもこんな絵本はいかがでしょうか?

『ぎょうれつ ぎょうれつ』
マリサビーナ・ルッソ 作 / 青木久子 訳
徳間書店 発行

「おひるごはんですよ」とママに呼ばれたサムは、「ちょっと まって」と返事をしてからおもむろに積み木を並べ始めます。
なぜ?
それはママのいるキッチンまでつみきの行列をつくって進もうとしていたからです。
積み木がなくなると今度は本、お風呂のおもちゃ…と、どんどん並べていきます。
さて、サムは無事キッチンまでたどり着けたのでしょうか…?

こんな時ってありますよね。
なんとなくやり始めたのに途中から夢中になってしまって、最後には何がなんでもやり遂げたくなる時。

実はそんな時こそ、自分なりに工夫したり、思わぬアイデアがひらめいたりと、いつも以上の力が発揮できるのかもしれません。

ただ、子供にとってはそうであっても、一方、親にとってはどうでしょう?
「おいで」と呼んでも来てくれなくて、おまけに行列だらけの部屋…。
まずは小言の一言も言いたくなるのではないでしょうか?
でもサムのお母さんは違うのです。
まずは子どもの行動をおおらかに受け止めておもしろがれる。そして諭すのはそのあと。

私はこれを読むたびに、自分は子どもの様々な発見や発明、いろんな気づきに一緒になってたくさん面白がってこれたかな…?と昔を思いつつ、サムのお母さんを羨ましく思うのでした。
 
 
 
 
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「贈り物にこそ本を」をコンセプトにした
絵本中心のブックセレクトショップ
【 の君に本を 】

ハラハラドキドキ好きの君に
泣きたい夜がある君に
明日を信じる君に

など、当店は様々なシチュエーションの「君」にぴったりの本となるようカテゴリー分けして本をセレクトしているお店です。

自分や相手の気持ちにより添う本を選びそして贈ることは、気持ちそのものを贈ることと同じことだと思っています。

「 贈り物にこそ本を 」

胸を張って贈り物に「本」を選んでもらえるようなそんなお店を目指しています。

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